河部真道『バンデット』のあらすじと結末|全6巻を電子と紙でいくら安くできるか実測【2026年版】

『バンデット −偽伝太平記−』河部真道 全6巻 完結 漫画

本記事はプロモーション(広告)を含みます。

『太平記』の主役は後醍醐天皇や楠木正成ですが、その足元で実際に戦っていたのは、名前が一行も残らなかった悪党たちでした。河部真道さんの『バンデット −偽伝太平記−』は、畿内の盗賊「石」を主人公に、鎌倉幕府が倒れる数年間をまるごと下から見上げた全6巻の歴史漫画です。わたしが本作を読んだのは、南北朝の通史ガイドを書いたあとで「後醍醐が旗を揚げたとき、京のならず者は何をしていたのか」が自分の中で空白だったからでした。読み始めてすぐ、その空白が埋まるどころか、歴史の見え方そのものが裏返りました。本記事ではあらすじと結末の構造を整理したうえで、全6巻を電子と紙でいくらまで安くできるかを2026年10月4日にAmazonの商品ページで実測した数字で分解します。

迷ったら、この一冊から
バンデット(1)を見る(Kindle版660円/同じページで紙版632円も選べます)

『バンデット −偽伝太平記−』とはどんな漫画か

舞台は1330年前後の畿内です。主人公の石は、荘園の年貢を狙って山道で荷を奪う盗賊で、最初は歴史にも政治にもまったく興味がありません。ところが元弘の乱で後醍醐天皇が倒幕に動き、六波羅探題と幕府方が畿内を締め上げていくなかで、石の仲間たちは「奪う側」から「戦に使われる側」へ押し出されていきます。

題名の「偽伝」が示すとおり、本作は『太平記』をそのまま漫画化したものではありません。記録によれば『太平記』自体が南北朝の動乱を後から編んだ軍記で、悪党や野伏の動きは勝者の都合で要約されています。本作はその要約で消えた側を主語に置き直した、いわば裏返しの太平記です。※諸説あります。

全6巻・完結済み(モーニングKC)

連載は講談社『モーニング』で、単行本は全6巻で完結しています。最終巻の第6巻は、石が畿内の盗賊を一つの軍団にまとめて京へ入り、六波羅探題との決戦に挑むところまでを描いて閉じます。打ち切りではなく、主人公の問いに答えを出して終わる構成なので、6巻という長さに対して読後感はかなり重く残ります。

あらすじと結末の構造(ネタバレに配慮して骨格だけ)

物語は大きく三段で動きます。第一段は、石が盗賊としてその日を生きている段階。第二段は、倒幕の動きに巻き込まれ、奪うために組んでいた仲間が「兵」として数えられはじめる段階。第三段が、石が自分の意思で軍団を率い、歴史の表舞台である六波羅へ向かう段階です。

結末そのものは書きませんが、構造だけ言えば本作は「名を残すか」ではなく「名が残らないと分かっていて、それでも動くか」を最後に問います。第1巻の石と、第6巻の石が同じ問いに対して正反対の答えを出すので、1巻と6巻を並べて読むと作品の設計が一息で見えます。わたしは6巻を読み終えたあと、わざわざ1巻の最初の数ページだけを読み返しました。

読みどころ──悪党の視点が歴史の縮尺を変える

いちばんの読みどころは、合戦の縮尺です。教科書の鎌倉幕府滅亡は「元弘の乱」「六波羅探題の滅亡」という数行ですが、本作ではその数行が、米を奪うか奪われるか、仲間が何人減ったかという単位で描かれます。畿内の悪党が幕府方と宮方のどちらにも売れる労働力だったという史実の手触りが、この縮尺でしか出ません。

絵も、きれいな武者絵ではありません。泥と汗と、粗末な具足。わたしが読みながら何度も止まったのは、戦の前後に必ず飯の場面が入るところでした。誰が食えて誰が食えなくなったかが、勝敗より先に描かれる。この順番が本作の思想だと思います。

こんな人に向いています

南北朝を「後醍醐と足利と楠木」の三角関係として覚えてしまって退屈に感じている人、戦国や幕末は読んだが鎌倉末期は手つかずの人、そして主人公が英雄ではない歴史漫画を探している人。逆に、史実の年表どおりに整理された入門書を求めている人には、先に通史ガイドを1本通してからのほうが効きます。

全6巻の総額を実測で分解する(2026年10月4日)

ここが本記事の本題です。Amazonの商品ページで6巻すべての価格を1冊ずつ確認した結果、電子は全巻660円で均一、紙は巻によって470円から1,355円まで約2.9倍のばらつきがありました。

電子と紙、巻ごとの実測値

紙の価格(カッコ内は電子660円との差)は、1巻632円(28円安い)/2巻470円(190円安い)/3巻702円(42円高い)/4巻778円(118円高い)/5巻979円(319円高い)/6巻1,355円(695円高い)でした。巻が進むほど紙が高くなるのは、後半の刷り部数が少なく在庫が薄いためと考えられます。

総額にすると、全巻電子で3,960円、全巻紙で4,916円。この時点では電子が956円安いという結論になります。

いちばん安いのは「併用」だった

ところが巻ごとに安いほうを選ぶと、さらに下がります。紙が電子より安いのは1巻と2巻の2冊だけなので、1・2巻を紙(632+470=1,102円)、3〜6巻を電子(660×4=2,640円)で買うと合計3,742円。全巻電子より218円、全巻紙より1,174円安くなります。差額は大きくありませんが、紙で手元に残したい巻を2冊確保しながら最安になるという点で、割り切って全部電子にするより納得しやすい買い方です。

⚠️価格は変動します。上の数字は2026年10月4日に実測した時点のもので、紙は在庫が動くと一晩で変わります。買う前にリンク先で必ず確認してください。

紙が電子より安い2冊(1巻・2巻)
バンデット(1)を見る(紙632円/電子660円)
バンデット(2)を見る(紙470円/電子660円)

紙が高騰している後半は電子で
バンデット(6・最終巻)を見る(電子660円/紙1,355円)
楽天Koboで『バンデット(1)』を見る

現代の私たちへ
石が最後まで抱えているのは、「自分がやった仕事は、たぶん誰の記録にも残らない」という感覚です。これは現代の仕事とそのまま重なります。表に出る名前は一つで、そこへ届くまでに動いた人数は数えられない。本作が救いになるのは、記録に残らないことを慰めるのではなく、残らないと分かった上で何を選ぶかを主人公に決めさせるところです。評価されるために動くのか、それとは別の理由で動くのか──6巻を読み終えると、その問いが自分の手元に戻ってきます。

まず月額で試してから決めたい人へ
Kindle Unlimited の無料体験を見る
Audible の初回無料を見る(移動中は耳で進みます)
(PR)本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。読み放題・聴き放題の対象作品は入れ替わるため、本作が対象かどうかはその都度リンク先でご確認ください。

よくある質問

全何巻ですか。完結していますか。

全6巻で完結済みです(モーニングKC)。続編や外伝は出ていないため、6巻そろえれば物語は閉じます。

『太平記』を読んでいないと分かりませんか。

不要です。本作は『太平記』の知識を前提にしていません。ただし後醍醐天皇と六波羅探題の関係だけ先に押さえておくと、2巻以降の政治の動きが速く入ります。

全巻セットはありますか。

2026年10月4日時点で、Amazonに新品の全巻セット商品は見つかりませんでした。楽天市場には中古の全巻セットが出ていますが、本記事では新品で買える経路(電子と単巻の紙)だけを数えています。

まとめ

『バンデット −偽伝太平記−』は、鎌倉幕府の最後を「名前の残らない側」から全6巻で描き切った作品です。南北朝を人物名の相関図で覚えてしまった人ほど、読んだあとの見え方が変わります。買い方は、1・2巻を紙、3〜6巻を電子の併用が実測で最安(合計3,742円)。まず1巻だけ紙で632円を試し、合えば残りを電子で一気に進めるのがいちばん失敗しない順番です。

あわせて読みたい

結末が決まっている物語をまとめて読むなら

結末を知っているのに手が止まらない歴史まんが・小説4選

コメント

タイトルとURLをコピーしました